採用の悲劇「こんなはずじゃなかった」は就活生だけじゃない。企業が採用のミスマッチを防ぐための3つのポイント

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「ファンメイクシアター」

プロデューサーの冨永真佑(とみながまゆ)です。

 

深刻な人材不足になり、大企業では、営業時間の短縮や、売り上げを落としてでも仕事自体を減らすということが起こっており、特に中小企業では、人材不足は会社の存続にも関わってきています

 

2018年上半期(1~6月)の「人手不足倒産」は70件発生しており今後もっと増えると言われています。

 

それくらい、人材不足は深刻です。

 

多くの 経費をかけて採用競争を勝ち抜く為に様々な取り組みを行なっていると思いますが、せっかく苦労して、採用したのに、社員がすぐにやめてしまう。

 

即戦力を期待して、中途採用を行なったのはいいが、せっかく入社してくれた社員も続かずにやめてしまう 。

 

企業が組織の力をあげていくには、人材を採用するということはもちろん大切なのですが、それ以上に、不要な離職をいかに減らすか、つまり離職率を下げることが重要です。

 

しかし、実際には、社員を引き止めることは容易ではありません。

 

新卒の3割が早期に退職するというのはよく見かけるのですが、果たして中途採用者の退職率はどれくらいなのか?と思ったところ、なんと!5割にも及ぶんですね!

 

 

【2017年度マイナビ転職より引用】

 

いや、これにはびっくりです。

 

企業様側も大変でしょうが、やはり就活はとても疲れます。

 

不採用通知が届けば落ち込みますし、長期戦になればなるほど、自分はどこからも採用されないのではないだろうか?と思い、深刻な問題なのです。

 

にも拘らず、なぜ新卒、中途ともに離職率は下がらないのか?

 

今日は企業側が採用のミスマッチを防ぐのに必要なことについて考えてみたいと思います。

 

初日に退職。これはいくらなんでも酷すぎる!ミスマッチはいつから起こっていた?

これは、Twitterに投稿されたつぶやきをまとめた記事です。

 

【#新入社員退職RTA】「新卒もう辞めた」ツイート50連発! 3日で会社を見切るのは慧眼なのか?

 

うーん、学生のアルバイトなら百歩譲りますが、新卒の方のやることではありませんよね?

 

だったら、そもそもなぜこの会社に入社しようと思ったのか?!

 

 

経営者様、採用担当者様のため息、お怒りはごもっとも!と言った内容ですね。

 

これらの記事は少し過激すぎますが、いずれにしても3年以内の退職者は3割というデータはご存知のことと思います。

 

なかなか下がらないこのデータを御社に当てはめて考えなければ、大企業とは異なり中小企業様は一人一人の人材確保は重大な問題です。

 

 

では、そもそもミスマッチはなぜ起こるのか?

 

あなたの会社で起こった場合には何が原因だと思われますか?

 

こちらは、新入社員が会社を辞めたい理由です。

 

【参考記事】

新入社員が「辞めたい」理由と退職のリアル

 

 

御社の離職率がどの程度かわかりませんが、これらはあらかじめ入社前に企業情報として提示できることもありますよね?

 

特にあるあるなのが、

2位の労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった

 

これは、本当に多いです。

 

・土日休みだと聞いていたのに、しょっちゅう呼び出される

・残業は多く無いと聞いていたのに、毎日終電。

・有給は取りやすいと聞いていたのに、とてもそんな雰囲気では無い。

 

ワークライフバランスを何よりも大切にしたい若い世代に、これは嘘になってしまいますね。

 

 

聞いていたのと条件が違うというのは、拘束時間云々よりも、会社に対するイメージを悪くし、信頼が崩れてしまいます。

 

 

そして、1位の仕事が自分に合わなかった。

 

こちらのあるあるは、

・希望していた部署とは全然違う部署に配属された

・上司にも面談の度に異動を願い出たが受け入れてもらえなかった。

・毎日同じことの繰り返しで成長が感じられない。

 

など。

 

3位に人間関係が合わないというのが出てきますが、仕事が合わないの背景に、人間関係のストレスも部分的に隠れています。

 

・社風が合わない

・会社の理念に共感できない

・雰囲気が好きになれない

・売上重視でお客様のことを考えていない

 

初日に辞めてしまう人は別として、少し時間が経ってからの退職は、入社前の取り組みで、企業側で防げる部分もたくさんあると思うのです。

 

卵が先か?鶏が先か?社員予備軍の教育は入社前から取り組もう!

社員教育は入社後にというのが今までの考え方だったかも知れません。

けれど、これだけ早期退職者を出してしまうのなら、入社前からミスマッチを起こさない工夫をすることは決して無駄にはならないはずです。

 

その具体策として、以下のような対応はいかがでしょうか?

 

1.インターシップの導入

昨今はインターシップを取り入れる企業が増えてきました。

 

やはり、説明会に参加したり面接を受けても、実際に企業の雰囲気を感じ取り、仕事の一部でも体験できる機会があるのと無いのとでは大きな差を生みます。

 

私は演劇を通して、「体感する」ことを強くお勧めしていますが、インターシップも同様に、職場の雰囲気や入社後のイメージを「体感」できるんですね!

 

実施の40%以上が1DAYのようですが、もう少し長いインターシップを導入すれば、余計に御社に興味を持ってくれた学生が入社してくれる可能性はより一層高まるのでは無いでしょうか?

 

長期的なインターンに比べ準備にコストや手間がかからず導入しやすいというのが1DAYが多い理由のようですが、本気で御社に腰を据えてくれる社員が欲しいと思われるなら、長期間の取り組みの方が有効な気がします。

 

 

 

2.入社したらすぐにわかってしまうことは可能な限り入社前に開示する

これについては、応募側も同じことですね。

 

不採用にならないためにいい子ぶって本音を言わない大学生が増えているようですが、お互いが猫をかぶっているような状態では、ミスマッチも見破りようがありません。

 

 

特に勤務条件等は、長期的な目線で見れば、体力的、精神的な部分に大きく影響します。

 

ワークライフバランスに気を使ってくれる働きやすい会社は安心感が持てます。

 

「こんなはずじゃなかった」

 

は悲劇しか生みませんから、企業側からミスマッチを起こすようなことは避けたいものですね。

 

3.内定を出したら、可能な限りフォローをする

内定を出したら、しっかりとフォローをしましょう!

 

情報過多の時代、人の心は移ろいやすいです。

 

様々な情報を目にするたび、「この会社で本当に良かったのかな?」という疑念が湧いてきてしまう可能性は十分にあります。

 

「あなたを迎える準備をしていますよ」というアピールのためにも、接触の機会を作りましょう!

 

内定者フォローについてはこちらの記事がおすすめです。

 

【参考記事】

『日本の人事部』がおすすめする「内定者フォロー」サービス6選

 

 

安心と信頼を提供することはお客様に対してだけではありません。

 

内部に対しても、心地よい環境を作ってあげることが、「人材」という宝物を創り上げることに繋がります。

 

ファンメイクシアターでは、会社説明会、社内向け研修ビデオの制作やノンバーバルコミュニケーションを使った体感型研修をご提供しております。

 

入社前も、入社後も企業側のちょっとした工夫で働く側のモチベーションアップを図ることは十分に可能ですよ!

 

詳細はこちら

 

人と人とのつながりはお互いを身近に感じることから始まります!

 

効率のよい人材育成を工夫しましょう!

 

 

本日はここまでです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

  
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