あなたの想いをドラマにする
「ファンメイクシアター」
プロデューサーの冨永真佑(とみながまゆ)です。
売り手市場から来る求人難。
御社はもう来年度の採用は埋まりましたか?
入社3年以内に退職してしまう新卒は3割
これも相変わらず変化なし。
採用側からすると「ふざけるな!」と言いたくなるかもしれません。
良い人材がいない、募集しても応募が少ない、せっかく採用したのにすぐ辞める…
こういった声は今更始まったことではありません。
少しでも良い人材を!と考える御社のお気持ちも分かりますが、「雇用する」ということに対して、考え方を変えた方が良い結果は早く出るかもしれません。
今日は、活気のあったバブル時代の企業と今の企業の差について考えてみたいと思います。
コストを掛けなくても、ちょっとした工夫で人材問題は解決するかもしれません!
最後までしっかりお読みください。
目次
活気があったバブル時代!人を育てるのは当たり前という空気があの頃は確かにあった
私は昭和40年代の生まれです。
去年バブリーダンスで再ブレイクした荻野目洋子さんのダンシングヒーローはまさにど真ん中世代。
今見るとかなり恥ずかしいメイクとファッションですが、活気があってとても安定していた時代であったことは間違いありません。
それは企業も同じ。
まだインターネットも携帯電話も無い時代。
コンピューターが会社に導入されはじめ、豊かさと便利さを求めて日本ははつらつとしていました。
私は地元の高校を卒業し、そのまま地元の企業に就職しました。
当時はまだ女子はいつか寿退社するのが当たり前と言われた時代。
大卒だろうと高卒だろうと女子は数年働いたら寿退社する。
それが常識の時代でした。
逆に男性は高卒で入社すると、大卒よりも出世が遅れるという見えない一面があり、高学歴であることが出世の条件にもなり、良い学校、良い企業に入ることが重要視された時代でもあります。
今とは違い、転職、ベンチャー企業、非正規雇用、ブラック企業なんて言葉はありません。
終身雇用が当たり前でしたから、よほどの事情が無い限り男性はみな正社員で生涯1つの会社に働きますから、男性社員は頻繁に部署異動がありました。
それは、会社のいろんな部署を経験することによって、会社全体を把握し、将来を担ってほしいという会社の親心だったのでは無いでしょうか?
だからこそ、新入社員の研修も、配属後も、しっかりと面倒を見てくれる先輩が必ずいましたし、年下の面倒を見ることは誰に言われずとも自然に出来ていたと思います。
それが当たり前だったんですね。
私の勤めていた会社には部活動がありましたし、部署内の人と飲みに行ったり、遊びに行ったりも頻繁にありました。
会社という1日の大半を過ごす仲間としての明るいコミュニケーションが普通にあった時代です。
崩れたのは経済だけでは無い。バブル崩壊で失った人と人のつながり
私が社会人になって7年後にバブルは崩壊しました。
それまでの神話は崩れ、大学を出ても正社員にもなれない。
人件費削減のため、派遣社員やアルバイトなどの非正規雇用が増えました。
大企業もいつどうなるかわからない不穏な空気が、「自分たちのやりたいことをやろう!」という若者の声になり、それがベンチャー企業の流行に繋がり、「手厚い福利厚生よりもやりがいだ!」となったおかげで長時間労働が当たり前になりました。
小さな会社が増え、労働環境の悪い会社も増え、「正社員で雇ってもらえるだけでもありがたいと思え!」そんな風潮がブラック企業を増加させました。
今、会社で課長、部長等の役職をお持ちの方々はこのような時代に新卒だった方々では無いでしょうか?
手厚く育ててもらった私たちバブル世代とは異なり、余裕のなさから人を育てるということを省かれてしまった世代だったと思います。
人の育て方がわからない…そういう声を耳にするのも、自分が新卒時代に手厚く育ててもらったことが無い世代が役職を持つようになった。
口ではなく態度で、行動で、人の温かみを感じることが少なくなってしまったバブル崩壊後の影響がいまだに尾を引いているのでは無いかと個人的には思っています。
人には体温がある。身振り手振りが本当のコミュニケーション
今はさすがに無いのかも知れませんが、バブル崩壊後にIT企業が増えた頃、社内での会話はすべてメールという会社がありました。
隣に座っている人と、普通に会話すれば良いのに、やりとりは全部メール。
1日誰とも会話しない。それが苦痛になって会社を辞めた…なんて話も本当にありました。
けれど、これは今の時代にも似たような部分があります。
SNSの発達により、人は簡単に繋がれるようになりました。
大して知らない人とでも、アカウントさえあれば、簡単に繋がれる。
その分、連絡は早く取れるようになったかもしれませんが、文字上の会話はあくまで便宜上のことだと私は思います。
口で会話するほど多くの言葉は交わせません。
喜怒哀楽のニュアンスも多少は汲み取れますが、実際に話して感じる温度感には勝てません。
会社でも、「これとそれやっといて」「わからなかった聞いて」
というのは一見指示を出しているように見えるかも知れません。
「大人なんだから、大学出てんだったらこれくらいできるでしょ?」
でも、それは人を育てていることにはなりませんし、面倒を見ているのとは程遠いと思うのです。
けれど、なぜか今は、そんな一方的なやりとりでも「自分はちゃんと伝えた」と言う人が本当に多くなりましたね。
一方的な情報伝達。
これは会話ではありません。
人には体温があります。
面と向かっているだけで、お互いが熱を発します。
そこに言葉が加わり、表情が加わり、時には身振り手振りが加わる。
これが本当の会話であり、コミュニケーション
それは新人にだけ求めなくても、人間であれば誰だって自分から出来ることなのです。
自分から仕掛けてあげる
それが本当の上司であり、先輩であり、そういった教育がしっかりと出来ている会社は風通しが良いはずなのです。
ちょっとした相手を想う気配りの声掛け。
あなたの会社にはコミュニケーション文化はありますか?
人を育てることは自分をも育てる。人材教育は楽しいことだと受け止めよう
0歳~20歳まで
家庭と学校で教育を受けてきて、職場は仕事をするところだ!
出来ないことは出来るように自分で考えなさい!
そんな会社が増えたように思います。
相変わらずの長時間労働。
毎日を忙しくし過ぎる日本の会社員は心に潤いが無いのかも知れません。
厳しくしつけることが教育だと思っている人も多いですよね?
けれど、それはよく考えると会社にとってとても大きな損失なのです。
家庭と学校で受けた教育は大人になるまでに必要な最低限の教育です。
社会人になってからは社会全体で次の世代を育ててあげるべきなのです。
次の世代がが将来の日本を背負ってくれる。
高齢化が進む日本で、若い世代をみんなで支えてあげることは日本全体を後押しすることにはならないのでしょうか?
今の若者はコミュ力が無い。
これも言われるようになって相当な年月が経ちます。
けれど、若手にだけコミュ力を求めるのではなく、先輩、上司が積極的に声をかけ、若い世代の緊張や話しかけづらさを緩めてあげる
たったそれだけのことで会社の空気は嘘のように変わります。
空気が良くなればやる気も起きてきますから、会社全体の士気が上がります。
部下を知ろうとする。
バブル時代の上司にはそんなジェントルマン思考が普通にありました。
年上なんだから年下の面倒を見るのは当たり前。
お兄ちゃん、お姉ちゃんが近所の年下の子を面倒見るようなものです。
大人のおおらかさというか、優しさがあったように思うのです。
どんなに忙しくても、面倒だと思っても、日々の手間を惜しんで人は育ちません。
若いからこそ知らないことがたくさんあるのは当たり前で、できないことが多いのも当たり前。
手は抜きたい。けれど良い人材が欲しいというのは、企業側の身勝手では無いでしょうか。
理解すると実感するは大きく違う。実感を増やすことが本当の教育
日本の教育はいまだに机上での座学学習に多くの時間を取られています。
知識を増やし、情報を得、頭で理解することは大切なことではあります。
けれど、それを実際に感じる「実感する」(または体感する)というのは理解することのさらに上を行くのです。
頭ではわかっても心がついていかない。
理解はできるけど、具体的にはどうしたらいいかわからない。
今は働くお母さんが増え、事務処理の負担が増えた先生たちに、スキンシップや温かい言葉かけが溢れた教育は減ってしまっているのです。
手取り足取り具体的に教えてあげる。
「大丈夫?」「困ってること無い?」
最初は面倒かも知れませんが、これはコストを掛けずにできますし、ちょっとした心がけで誰でもができることなのです。
声を掛けられれば掛けられた方は話しやすくなります。
コミュニケーションとはこういったちょっとした関わり合い、声掛けの中から自然と生まれるものなのです。
若い世代がどんどん減ってしまうのは紛れもない事実。
だからこそ、私たち大人が丁寧に次の世代を育ててあげること。
そこを大事にしていけば、良い人材は自然と集まっていきます。
ファンメイクシアターでは、
ドラマケーションというノンバーバルコミュニケーションを使った研修や、社員教育用のPV制作などを行っております。
「演劇」はドラマ教育と呼ばれ、海外では当たり前に取り入れられている能動的、活動的に学習する、アクティブラーニングの一つです。
観劇だけが演劇ではありません。
人間教育に最も不可欠な人との関わり合い方。感情の受け止め方などを実感することが演劇教育では可能なのです。
座学の知識詰め込み方から体感型へ
AIの導入が進むこれからだからこそ、人間力を上げる教育をお勧めいたします。
お問い合わせはこちらまで。
本日はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。