「中小企業の採用活動は採ってはならない人を採らない活動」この意味を2018年秋ドラマ「獣になれない私たち」に当てはめてみた

あなたの想いをドラマにする

「ファンメイクシアター」

プロデューサーの冨永真佑(とみながまゆ)です。

 

中小企業様の人手不足倒産はますます深刻化していますね。

仕事はあるのに人がいない。

いても思ったほどの活躍が期待できない人材ばかり…

 

「中小企業 欲しい人材」と検索してみたところ、興味深い記事を見つけました。

 

【参考記事】

当社は社員30名の中小企業です。優秀な人材を採るために数年間悪戦苦闘しています。

 

記事の中で、

”悲しいかな全く同じ採用フローで、人気の媒体で採用を行い、結果として優秀な人材は皆、大手企業に入社します。言い方は悪いですが一流・二流の人材は大手に行き、三流・四流の人材が我々中小企業にやってきます。それが社会通念であり、パターンです。だから世間でいう”三流・四流”から原石を発見し、それを戦力化するのが中小企業の宿命となります。

したがって中小企業・零細企業は世間で常識とされている、大手と同じような採用方法や面接、組織作りをやっていてはダメなのではないか、というのが私の持論です。特にこれから若年労働力が一気に減少していきますので、この傾向は顕著になります。”

 

と書かれています。

 

世間でいう”三流・四流”から原石を発見し、それを戦力化するのが中小企業の宿命

大手と同じような採用方法や面接、組織作りをやっていてはダメ

 

この2つに私はとても納得しました。

 

前回、2018年の秋ドラマを用いて、このような記事を書きました。

 

2018年秋ドラマが面白い!2つのドラマから企業の質と人手不足対策を考えてみる

 

この時点ではドラマは初回だったのですが、あれから5話が終了した「獣になれない私たち」

 

【この記事内での画像はすべてドラマの画像を引用しています】

深海晶(演:新垣結衣さん)と根本恒星(演:松田龍平さん)の恋愛ドラマなのですが、恋愛色よりも主人公深海晶の成長物語としてみる方が正しいと私は思い始めました。

 

そういう観点で見た時に外せないのが、晶が勤務しているIT企業での社内風景。

 

貴社がもし、大手に負けない優秀な人材を確保するために悪戦苦闘していらっしゃるのなら、冒頭の記事にあるように「中小企業の採用活動は採ってはならない人を採らない活動」という風に視点を変えると、もう少し人材採用が楽になるかもしれません。

 

今日は、ドラマに登場する、毎回ぶっ飛んだ若手社員2人の発言と行動が面白い「獣になれない私たち」に当てはめて、中小企業に必要な人材を整理してみたいと思います。

 

もはや理解不能なゆとり・さとり世代。成長過程の違いから教育し直す覚悟が必要。

主人公、深海晶は派遣社員からあこがれの正社員に転職しましたが、勤務先の社長は社員を大切にしない、まったくデリカシーの無い自己中社長です。

 

 

 

土日も関係なく自分の思いのままにやってほしいことをlineにバンバン送り、褒めることはせず、ケチしかつけない。

そんな社長の元、秘書、営業部長などが次々と辞めていきました。

けれど、原因が自分にあるとはまったく気が付いていません。

 

そんな中、若手営業の2人、松任谷夢子(演:伊藤沙莉さん)上野発(演:犬飼貴丈さん)はまったく使い物にならず、悪びれる様子もない。

 

松任谷夢子はとにかく面倒くさがり屋。オシャレやデートにしか興味が無く、仕事に対しては一切やる気なし。ミス対応や面倒な仕事は無理やり理由をつけては晶に押し付けます。1対1では饒舌だが緊張すると片言になるため、取引先でのプレゼンが苦手。

 

 

上野発は入社して間もない新人営業。

取引先を囲んだ会食中に居眠りするなど常識外れな一面を持ち、仕事のミスが発覚すると責任から逃れるために体調不良を理由に早退し、挙句の果ては無断欠勤を続けてしまいます。取引先に提出する契約書を持ち帰ったまま無断欠勤を続けたので、有給休暇中にも関わらず晶が彼のアパートに様子を伺いに向かうと、いいなと思う人がいれば仕事が辛くても会社に行く活力になるからと、晶に「好きになってもいいですか」と告白。

翌日には出社して取引先に契約書を提出するまでに立ち直りますが、やることなすこと晶を頼らなければ一人で行動することができません。

 

 

そんな中、晶は採用は営業アシスタントだったにも関わらず、優秀ゆえに社長秘書や営業の代わりまで任せられるようになり、職務領域を超えている!と進言したところ、特別チーフクリエイターというよくわからない肩書きを貰い、結局職場環境は変わらないままです。

 

毎回、この2人のとんちんかんさと、結果お姉さんのように面倒見てしまう晶のアンバランスが面白く、けれど、こんな社員が本当にいたら、そりゃ会社は回らないよね?!

と思ってしまいます。

 

貴社は大丈夫ですか?

 

この若手営業の2人の世代をゆとり・さとり世代と呼ぶのだそうです。

 

 

ゆとり・さとり世代:1989年~1995年生まれ

この世代はバブル崩壊後からずっと不景気の中で育ちました。

 

ゆとり世代でありながら「さとり世代」とも呼ばれています。

 

小学校で完全週5日制になり、ゆとり教育を受ける中で学力の低下が目立ってきた時期です。

ゆとり教育への不信が世論で出始めた時期なので、公立よりも私立学校人気が高まり、少しずつ学力が回復した世代。

 

インターネットの進化により多くの情報が入るようになったので、何をするにもGoogle検索をします。

 

 

ドラマの中でもセリフとしてよく登場するのですが、「頑張っても仕方ない。なるべく毎日気楽に楽しく暮らす」がベースになっているので、会社のために頑張って働くなどという発想はかけらもありません。

 

晶はゆとり世代ではありますが、しっかりとした責任感の強い性格のため、割に合わないと思いながらも、結局頑張ってしまう。

 

こういう人がいないと社員数の少ない中小企業はあっという間に傾いてしまいますよね?

 

これは幼いころからの成長過程が影響してしまっているため、全面的に教育する覚悟を持たないと、本当に難しい問題になってきています。

 

ただでさえ、人が足りなくて仕事が回らない中小企業様には酷な話ではありますが、しっかりとした整理をして、冷静な判断をしないと「良い人材を集めればなんとかなる!」というのはもう難しい時代になってしまったのではないでしょうか。

 

大切なのは「本当に欲しい人材」だけを集めること。「採ってはならない人を採らない活動」との両輪が大切

人材と言うのは誰でもいいから人数だけ集めればいいわけでは決してありませんよね?

 

むしろ、十分な働きをしてくれず、手間ばかりかかる人材はいない方がまし!

 

猫の手も借りたいからと言って本当に猫にしかならない社員は人件費の圧迫にしかなりません。

 

中小企業の悩みはみな共通。

1.応募が来ない

2.内定を出しても逃げられてしまう。

3.知名度の低さで大手にとられてしまう

 

以前アップしたこちらの記事。

【関連記事】

 

中小企業だからこそ印象的なブランディングを!演劇を効果的に使ったイーアイデムのおもしろ動画をご紹介

 

そして、先月からコラム掲載をしてくれている現役女子大生香西姫乃の記事

【企業説明会】就活生への企業アピール、現役就活生として思うこと

 

にもあるように、企業側が思っているほど、応募側には貴社の欲しい人材のイメージが正しく届いていないということを企業側はもっと理解をしないといけないと思うのです。

 

欲しい人材を狙いに行くことも重要ですが、採ってはならない人材を採らない

 

この両輪を回していくことが大切だなぁということをドラマを見て毎回感じています。

 

企業理念を伝えるべきはお客様だけではない、社員にこそ、理念の共有が必要

さて、貴社の企業理念を教えて下さいと言われて、答えられる社員は貴社に何割いらっしゃるでしょうか。

 

【参考記事】

必要がないので覚えない?企業理念はどこまで社員に浸透しているのか

 

こちらの記事にあるように、言えない、知らない、覚えてないという人の割合がかなり多いです。

 

朝礼で声に出す企業様もあるようですが、大事なのは「心から納得・共感できているか?」ということ。

 

 

本音と建前が合っていなければ、表面だけ合わせても意味がありません。

 

そもそも企業理念ってどのタイミングで知るものでしょうか?

 

会社の説明会でも、インターンシップでも、あるいは企業HPに動画としてアップするなど…

 

貴社自身は「わが社はこういう商品・サービスで、こんな理念で、こういう会社になっていきたい!」ということをまずしっかりと発信することを本当にお勧めします。

 

そこがあいまいだと、応募する側は「私がやりたいことだ!」と気付かないのです。

 

あいまいに募集をして、あいまいに採用してしまうから採ってはならない人を採ってしまったり、本当に欲しい人に来てもらえない。とういう状況が発生してしまっているのでは無いでしょうか?

 

少数で良いから濃い応募者を集めること!

 

見込み客ではなく、いますぐ客を集めるくらいの気持ちでないと、これからの人材採用はますます厳しくなるでしょう。

 

 

企業の本音、感情が見え、そこに共感してくれる人材が集まってくれば、採用はもっと楽になるはずです。

 

そのためにはストーリー性のある情報発信が伝わりやすいですよ。

 

中途採用ならなおさらです。

 

「自分のやりたいことだ!」と思ってもらえるわかりやすい発信をすることで、「本当に欲しい人材だけを集め、「採ってはならない人を採らない」工夫を始めてみると、効率がグン!と上がるかもしれません

 

ファンメイクシアターでは、採用・社員教育などのPV制作を行っています。

 

しっかりとしたヒアリングの元、御社にとっての最適な人材確保のお役に立つPV制作を一緒に考え、ベストな内容で制作いたします。

 

お問い合わせはこちらから

 

本日はここまでです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

  
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