あなたの想いをドラマにする
「ファンメイクシアター」
プロデューサーの冨永真佑(とみながまゆ)です。
今日のテーマは社員研修です。
早速ですが、「研修」と聞いてあなたはどんな言葉を思い浮かべますか?
企画する側と受講側で浮かぶ言葉はきっと違ってくると思います。
人材不足により、社員一人一人のパフォーマンスを高めることが急務なのは、会社の規模に関わらずどの企業様も抱えている問題ですよね?
少しでも効果のある研修を行いたい。
ご担当者様の悩みは尽きないことと思います。
ただ、これはお客様に商品・サービスを提供する時と同じで、満足してもらえるかどうかは「受講側」にゆだねられているということを理解されていらっしゃいますでしょうか。
さらに、実施側はスキルアップ、士気を高めるためなど、行った結果、少しでもパフォーマンスを上げてほしいという点に着目されることが多いのではないでしょうか?
けれど、これは学校の勉強と同じ。
1度や2度受けたくらいではなかなか目に見えた成果は難しいのが現実ではないかと思われます。
あなたがお子さんをお持ちならご存知かも知れませんが、2020年に大幅な教育改革が行われます。
【参考記事】
2020年 教育改革 早わかり ~ 学校教育・大学入試が変わる
今まで知識絶対型だった学校教育も、「学力の3要素」(「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」)ことに重点を置くような教育制度が変わります。
これから新たに入ってくる未来の新入社員はこういった教育を受けるのが当たり前になってきますから、企業側もそれに合わせて研修の狙いを見直す必要があるのではないでしょうか?
今日は、「学ぶ」ことよりも「楽しい」を体感できる、体験価値研修をご紹介します。
やる気やわくわく度を上げることでモチベーションアップやスキルアップが結果的に図れますよ。
目次
研修は誰のために行う?マイナスの意見の中にこそ受講者の満足と本音を引き出すカギがある
「研修を実施すること」を企業パフォーマンスにされる企業様もひょっとしたらあるのかも知れませんが、多くの労力をかけるからには、気持ちの良い成果を出したいですよね?
ここに興味深いデータがありますので、まずはシェアさせてください。
【参考記事】
こちらの記事でも問題指摘されていますが、受講生の不満のトップは、
・「フォローがない/やりっぱなし」
・「非現実的/役に立たない」
・「簡単すぎる/当たり前」
など、研修内容に関する項目が上位に並んでいます。
今までの学校教育がそうであったように、「椅子に座って勉強する」座学研修を多くの企業様は行ってきたのではないでしょうか?
受講後にアンケートを求めても、提出する側は「当たり障りの無い良いことを書かねば!」という気持ちが先に走ってしまい「本音」を提出することには消極的なはず。
これでは、せっかく費用をかけて実施しても、担当者様が期待するような効果は難しいと思われますがいかがでしょう。
特に、「非現実的、役に立たない」「簡単すぎる、当たり前」
これでは、研修の意味がありません。
こういった受講側の本音を真摯に受け止めるなら、今までとは違う角度で思い切った企画をしてみるのはいかがでしょう?
不安があるかもしれませんが、ちょっと変わった面白い研修をされている企業様も実はどんどん増えています。
研修受講生の満足度を上げるには、座学よりも体験価値研修が効果的。羽を伸ばすくらいの大きな気持ちがモチベーションを上げる
私個人の意見ではありますが、「これはいいのでは?」と思うものを理由とともにご紹介させていただきます。
1. 研修とは思えない!のびのびイキイキ開放的な気分がチームビルディングに繋がるOSO/TO
こちらはスノーピークビジネスソリューションズという会社が運営している研修サービスです。
コンセプトはOSO/TO(Outdoor Small Office/Third Office)
まさに少人数の結束力が大事な中小企業だからこそ、
リラックスした開放的な中で研修をしましょう!
が狙いになっています。
会議室の中で机といすにかじりつく
こういったスタイルよりも、自然に触れ合いながら飲み物や食べ物も用意し、開放感の中で真剣にビジネスの話しをする。
同じ話しをするにしてもシチュエーションが違うだけで人の気分は全く変わってきます。
開放的な気持ちになれるからこそ、社内ではわざわざ言わないことも言ってみようかな?という気持ちになれますし、経営側が感じていない、現場の声を和気あいあいとした空気の中で交換できるとても良い研修だと感じました。
お酒の席で気が緩むと普段は言わないことも言えちゃいますよね?
それの健全型だと思います(笑)
2. 夜景を楽しみ会話を楽しむ。真夜中の東京散歩で地理を学ぶ!「kmウォーキング」
こちらはタクシー会社の国際自動車株式会社が実施されている新入社員研修だそうです。
【参考記事】
新入社員研修kmウォーキング「みんな仲間だ」2016を開催しました
赤坂=東京タワー=帝国劇場=皇居外苑=銀座4丁目交差点=日本橋=秋葉原=上野公園=田原町=浅草=台東営業所=東京スカイツリー=両国=明治座=清住白河=富岡八幡=豊洲=東雲営業所
全行程35キロというのは結構な道のりですが、東京は町並みが変わると本当に雰囲気や景色も大きく変わります。
夜景も綺麗ですから、観光の延長線上で楽しめますね。
歩きながら普段は言えない会話を楽しむ。
中には歩き疲れを感じてしまう人も出てくるでしょうから、声を掛け合いながら助け合いのシーンも出てくるでしょう。
人と人がまずふれあい、会社以外の顔を見せあうこと。
35キロとはいかずとも、もう少し距離を縮め、コースも工夫をすればいろんな企画が出来ますし、何よりとってもリーズナブル!
からだを動かすと気分が高揚してきます。
すっきりとした気持ちを体感すると、日中の仕事にも良い影響が出てくるのでは?と感じました。
3. 慣れないと勇気がいるけど、やってみると案外楽しい。演劇メソッド「ドラマジック」
こちらは演劇メソッドを使った表現力やコミュニケーション能力を養う研修です。
【参考記事】
3日間でコミュニケーションが“劇”的に変わる研修「ドラマジック」が面白い。
ファンメイクシアターでも演劇メソッドを使った研修のご提案をしていますが、こちらの会社も同じ演劇メソッドを勧めていらっしゃいます。
この記事にあるように、
・目線
・声のトーン
・ボディーランゲージ
・表情
・間
演劇の稽古ではあたり前のように意識をしなければならないこれらの要素。
普段、人はこれを無意識で行っているわけですが、「自分の意識」と「他人の受け止め方」というのは決してイコールではありません。
人は話し方や身振り手振りからその人の性格や雰囲気を判断します。
心で感じてもわざわざ口に出してそのイメージを伝えてもらえる機会はなかなか無いでしょう。
こういった研修を定期的に取り入れると、自分でも気づかない自分を知る機会を得られますし、「ああ、自分は人からこういう風に思われていたんだ」というチェックにもなります。
また、台本を与えられ、セリフを読むというのは、演劇をやらないと巡り合えない体験ですが、やってみると案外楽しいのです。
大人になってそんなの恥ずかしい
と思われるかも知れませんが、そういった日本人独特の消極的な壁をこういったところでぶち破るのはとてもおすすめです。
感情を出すことは心の開放に繋がります。
学校や社会で感情を出す機会はありそうでなかなか無いはずですがいかがでしょう?
冒頭のデータにもあったように、隠れた不満をいかに本音に変えるか?
こういったところにインプロなどの即効演劇はとても役立ちます。
セリフが無いと自分の思考の中から出てきた言葉が思わず出ますからね。
本音を言える場所を作ってあげることはとっても大切です。
4. もはやイベント!大胆な発想が面白いサウンドバック研修
こちらの研修を見た時、「うわぁ、こんなのがあるんだ!」ととても興味が湧いた研修です。
とにかくストレス発散!
社長との距離が比較的近い中小企業様ならたまには社員の本音とパンチを社長自らが受け止めてあげるなんていかがでしょう?
社員はみな子供。
そういった視点、想いで、経営者様が大きな度量を持って接すると、親近感も全く違ってきますし、会社への愛着も湧きやすくなると思いました。
なにしろ、ストレス発散になりますよね!
いかがでしたでしょうか?
他にももっとありますので、興味のある方はぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
【参考記事】
経験価値はお客様だけではなく社員に向けてこそ効果あり!
今、経験価値マーケティングの重要性が叫ばれていますが、これはお客様だけではないのです。
特に中小企業様は大企業よりも自由でユニークな取り組みが行いやすいはずなのです。
「今日、研修なんだ。楽しみ!」
これぐらいの声が上がってくるようなそんな思い切った取り組みをやってみると、
「なんだ、早くやっておけば良かった」
という結果にきっと繋がるのでは?と思います。
これからの企業に必要なことは「思い切り」です。
研修=学ぶ
ではなく、
研修=心とからだで感じる
その「体験価値」が実際の現場で活かされていきます!
ファンメイクシアターでも「ノンバーバルコミュニケーション」を活かしたドラマーケーションをメインに、インプロ研修や現場の問題点をショートドラマにした意見交換を目的としたドラマ研修などを行っています。
頭で理解しても、それを活かさなければすぐに忘れてしまうのが人間の脳。
心とからだで感じた学びが一番記憶にも残りやすく、共通認識も生みやすいのです。
詳細はこちらをご覧ください。
本日はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。