飲食店のレセプションに演劇を!競合乱立業界だからこそ、感動ストーリーのある印象的な演出がおすすめ

あなたの想いをドラマにする

「ファンメイクシアター」

プロデューサーの冨永真佑(とみながまゆ)です。

 

今日は、飲食店業界の方へ向けての記事です。

 

いきなりで大変申し訳ありませんが、飲食業は「勝てないビジネスモデル」

と断言されている方もいらっしゃるくらい、競合乱立の業界ですよね?

 

【参考記事】

飲食店経営に手を出したら、その先には「地獄」が待っている

 

タイトルからして怖い感じがします。

 

この記事を読み進めていくと、

 

”まず、「上」をみてみよう。外食産業の売上高トップは、すき屋やなか卯を運営するゼンショーで、売上高は5400億円。一見大きな数字に見えるが、外食産業の市場規模が25兆円であることを考えると、たったの2.4%のシェアしか有していない。

 

さらに外食産業のトップ10企業の売上を合計しても2.2兆円、全体の8.7%のシェアにしかならない。独占的な企業がないということは、外食という産業が、毎年毎年、数多くのプレイヤーが新規参入し、競争に敗れながら退出している「レッドオーシャン」であることを示している。”

 

という文章が出てきます。

 

さらに、別の記事では、2017年の飲食店の倒産件数は過去最多と書かれています。

 

【参考記事】

最も倒産した業態は〇〇〇!2017年の飲食店倒産件数は過去最多だった!

 

食でお客様に幸せを!

自慢の料理で自分の店を持ちたい!

 

と開業される方も多い飲食店業界。

 

ですが、利益率が低く、重労働で大変な業界でもあります。

 

前述の記事の筆者も「やめておきなさい」と記述しているくらい、飲食店で順調な売り上げを確保するのはとても大変なようです

 

それでも飲食店の開業は後を絶ちません。

あなたのお店は順調ですか?集客に悩んでいませんか?

 

今日は、食のエンタメである飲食店と心のエンタメである演劇

 

この2つを飲食店のレセプションで掛け合わせることで可能になるメリッについてご提案してみたいと思います。

 

すでに演劇を取り入れた集客を行っているところがあるんですよ。

 

最後までお読みください。

 

ご存知ですか?飲食×演劇で集客を行っている実例をご紹介

まずはすでにもう飲食×演劇を取り入れている成功実例があります。

事例としてご紹介していきますね。

 

事例1:レストランの空間を舞台に 「劇メシ」

2016年より「演劇」×「レストラン」

演劇が劇場から飛び出したことで生まれる体験型エンターテイメント。

レストラン空間そのままに、360度で展開される演劇を、食事をしながら楽しむ、新感覚の観劇体験

 

というコンセプトの元、活動をはじめている劇メシ

 

2年間、順調に継続的な公演を行っています。

 

 

通常、劇場で行われる演劇は120分前後が一般的ですが、こちらは短めの60分

 

料理を楽しみながらの観劇のため、長すぎず短すぎずのちょうど良い時間配分にしてあります。

 

劇場での観劇は舞台に向かって一方向にお客様が座ることになりますが、レストランという環境を舞台に見立てることで、360度さまざまな角度から演劇を楽しむことができるというメリットがあり、食事をしながらのため、お客様は食&観劇の2つを同時に楽しむことができます。

 

今まで演劇は劇場という閉鎖空間で行うのが一般的でしたが、開かれた演劇、心のエンタメである演劇を、多くの方に楽しんでいただくという目的がここで実践されています。

 

お客様は味、サービスの良さ、店内の雰囲気が良いのはもう当たり前。

(合格点に到達していなくても選ばれるのは単純に料金と利便性(お昼だから多くは望まない…みたいな))

 

そこに「面白い、感動する!」というプラスを加え、さらに演劇好きな顧客層(これは一定数いらっしゃいます)を取り込むことで、新たな顧客層の獲得に繋がっています。

 

 

事例2:朝から笑って感動して。一日の活力を演劇で! 朝劇 西新宿

えっ?朝から演劇!?

「いいえ。朝だから演劇なんです!」(朝劇HPより抜粋)

 

平日や日曜日の朝に上演され、朝食を食べながら観劇できる仕事前のサラリーマンやOL、主婦の方々に人気の企画ということで現在もロングヒットを続けている朝劇 西新宿

 

 

GLASS DANCE新宿店での試みは1年6か月のロングランを記録し、約2,500人を動員したそうです。

 

上演時間45分、料金は観劇と朝食付きで3,000円。

 

ストレスが多くリフレッシュしたいけれど、趣味にがっつり時間をとるのは難しい。

 

そんな忙しい会社員の心のオアシスになっています。

 

「恋の遠心力」「愛の回転式」という2つの骨組みの元、制作されるオリジナル劇は若い顧客のハートをつかんでいるようです。

 

 

事例3:飲食店や生産者の想いをドラマ化しコメディタッチの演劇で 演劇ごはん

私も実際にお邪魔したことのある演劇ごはん

 

 

食材にこだわりのあるおしゃれなカフェを舞台にコース料理を用意し、

 

食べる⇒観劇⇒食べる

 

と食事と観劇を交互に交えた工夫をしながら、お話しにお店のこだわり食材の説明が入る、飲食店広報と演劇の掛け合わせを行っています。

 

 

事例1、2は食事をしながら観劇というスタイル。

海外では当たり前の光景なのですが、実際に体験してみると、食事と観劇、両方に神経を持っていくのはちょっと…というのは確かにあります。

 

演劇は音楽とは違い、話しの筋がわからなくなってしまうと途中から入っていくのは難しく、ある程度の集中が必要なため、演劇ごはんのように、食べることと観劇のタイムを別々に設けるのは良策だなと思いました。

 

食事を楽しみながら、観劇の感想も言い合い、「次、どんな展開になるんだろうね?」などと言いながら、劇中で出てきた食材の説明も思い出し、食事も楽しむ。

 

演劇で話題性を作りながら、お店の想いも同時に伝えたい!

 

そんなコンセプトで頑張っているのが演劇ごはんです。

 

集客にいきなり使うのは敷居が高い?そんな方にはレセプションでの活用をおすすめ!

最初にご紹介した記事の中に「美味い料理を出しても、流行らない」という見出しがあります。

 

塚田農場と山内農場の例を挙げながら、

”お客さまが感動するストーリーやプレゼンテーションが集客には必要だが、それらは特許のような形で保護できるものではないので、模倣されやすい。実は、この模倣こそが飲食店のビジネスの難点なのだ。”

 

”また、消費者は基本「新しもの好き」である。新業態のなかでも定着するのはほんのわずかであり、飽きられる前に新業態を展開していかなければならない、という苦しみに追われ続けることになる。”

 

と、飲食業の難しさについて書かれています。

 

お客さまが感動するストーリーやプレゼンテーションが集客には必要

けれど、

消費者は基本「新しもの好き」

 

この2つの悩みを解決するのが「演劇」なのです。

 

 

お芝居って最初から最後までストーリーですからね。

 

演劇は海外では当たり前の文化ですが、日本ではなじみが薄い。

ということは今までも何度となくお伝えしてきました。

 

けれど、それはあなた、もしくはあなたのお客様が観劇をしたことが無いだけ。

 

先日も、とある経営者の方と名刺交換をした際、私が演劇をビジネスにしたく起業したのだとあいさつした際に、

 

ああ、演劇ってすごいよね!映画とは全然違うよね!すっごい臨場感あるもの。初めて見てびっくりした!」

 

と開口一番おっしゃって下さいました。

 

この方のおっしゃる通りで、良作を見ていただければ(つまらないものももちろんあります)、実際には演劇自体はそんなに敷居の高いものではありません。

 

それを「劇場でしか見られない」と言うのが今までの演劇スタイルだったので、環境といて根付かなかっただけなのです。

 

私はこれからの企業発信に演劇を利用しないのは本当にもったいないと思っています。

 

 

可能な限りコンパクトに、その代わり脚本にはかなりのこだわりを入れて!

 

面白い作品、感動的な作品。

 

ストーリーに企業メッセージを込めていけば、演劇は独自の企業広報になると考えています。

 

その価値をなんとか伝えたいと、こうしてブログで発信をしています。

 

 

それでも、本当に集客効果はあるの?いくらするの?普段の客席数より予約制にすることで客数減ったりしない?

 

と不安も多いことでしょう。

 

であれば、小さく始めてみる。しかもお店の大事なスタートである、

「レセプション」に15分程度の余興として加えてみるのはいかがでしょうか?

 

 

 

レセプションはなんのために行うもの?スタートでの感動的な印象付けは深く長く残り続ける

その前にレセプションをやる意味を改めて確認。

 

【参考記事】

レセプションやプレオープンの意味

 

●レセプションを行う目的は?

 レセプションはお披露目の場で関係者のみを招待します。

開業までにお世話になった方々に「感謝を伝える」ことと、開店後も引き続きの「支援をお願いする」ことに尽きます。

店舗を披露しながら、招待客をもてなすことが大一前提です。レセプションは問題発見の場としても有効ですが、決して練習台ではありません。招待した方が不快に思わないよう、おもてなしの心と緊張感を持って開催しましょう。

 

 

ただ料理をお披露目して、あいさつをして意見を聞くだけでは、お客様へのおもてなしとしてはちょっと物足りなくはありませんか?

 

最初だからこそ、お店のコンセプト、こだわり、開業までの苦労、理念などをストーリーに盛り込み、広報代わりに演劇を活用するのです。

 

当日の様子を動画にとり、SNSで発信すれば、集客ツールになります。

本当に良いレセプションが実施できれば、口コミでの拡散も期待できるでしょう。

 

「美味い料理を出しても、流行らない」

これは本当にそうだと思います。

また、お客様は新しもの好き。

 

リピーターを作り、安定した集客をするにはストーリーを使ったエンタメで、お客様の潜在意識に届く企業発信をすること。

 

美味しい、雰囲気がいい、利用しやすい。

だけで競争しても、塚田農場と山内農場のように、簡単に競合にマネされて、また差別化に悩むことになるのです。

 

演劇には行き止まりがありません。

差別化も関係ありません。

 

なぜなら、あなたのお店の為のオリジナルストーリーをお作りすることが大前提です。

 

あなただけの想い、あなただけのこだわり。あなただけの苦労話し。

 

そういった裏側のお話しはみなそれぞれ違うはず。

 

表には見せることのない裏側を見せることが、「経験価値」につながり、理念の発信に繋がります。

 

人は感動経験は記憶に残りやすいというのはあらゆるところで発信されている事実です。

 

【参考記事】

感動創造研究所 なぜ感動したいのか

 

 

たった15分のストーリーでも、食事を楽しむ以外の価値を体験していただくことに繋がる。

 

ただ美味しかったねだけでは、お客様はまた他を求めてしまうのです。

 

お店にとって「ここがいい」という場所になるための「経験価値」のお手伝いが演劇でできるようになれば、食のエンタメと心のエンタメの掛け合わせというオリジナリティーが生まれます。

 

手ごたえを感じていただければ、事例のように顧客層に合わせた定期的な公演を企画することも可能。

 

まずはあなたご自身が観劇をし、演劇の魅力を体感していただくことをおすすめします。

 

本当に活用しないと勿体ないですよ!

 

ご興味を持たれた方はぜひお問合せ下さい。

 

本日はここまでです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

  
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