【平和学習】戦争について考えてもらうには?

こんにちは!演劇デザイナーの香西姫乃です。

女子大生しながら演劇のこれからについて発信しています。

 

今回は、「平和学習」について。

 

平和学習って、何かと行う機会が多いかと思います。

広島や長崎、沖縄に住んでいる子供達は、きっととても身近ですよね。

 

私は高校の修学旅行で沖縄に行きました。

その時、現地で戦争体験者のお話を何人かの方からお聞きました。

とても衝撃的でショックを受けたのを覚えています。

 

地上戦の悲惨さや軍の行動、日々の生活に仲間の死……。

私の今の生活からは考えられない出来事が、そこにはたくさんありました。

 

台の上でお話されているだけでものすごい臨場感と鳥肌が経ち、とても恐怖を覚えました。

けれど、それを体験できる学校はどれだけあるのだろう。

 

私は私立の高校に通っていたからきっと何人もの人の話を聞けたのだと思う。

遺産を回る時にも、現地の人がガイドについてくれて

戦争のことや軍のことをお話してくれました。

 

それに私は高校生だったから2時間くらいのお話を聞けたけれど

小学生とかだとそんなに長いお話を聞くのは辛いよなぁ、と。

でも小さい頃から戦争体験学習はした方が良いと私は思うのです。

 

そんな時に、演劇の力を借りたらいいんじゃない!?

 

疑似体験、というのが演劇の強み

小説やドラマを見ている時、

登場人物たちに感情移入してしまうことはないですか?

 

それってとても大切なことで、

まるで自分ごとのように物語を受け取れると、記憶にも残りやすいのです。

 

平和学習は、唯一の被爆国でもある日本にとって大切なことだと私は思っています。

戦争はしてはいけない、と言葉で教えるよりも

なぜ戦争はこんなにも悲しみを産んだのか、どうして起こってしまったのかということを伝えた方がきっと心に響く。

 

戦火で人々はどんな生活をしていたのか。

軍は、市民は、子供達はどんな思いで生きていかのか。

そういう、体験した人にしかわからない情報を、もっと伝えて行くべきなのです。

 

私は高校生のときの平和学習で

ひめゆり隊の方のお話を聞きました。

 

そのときに、この方の体験した映像を見たい、と思いました。

単なる興味ではなく、これから平和を守っていく世代になる私たちが

いかにその境遇が辛かったかを知る必要があると思ったからです。

 

戦争はいけないことだとは知っていたけれど

何がいけなかったのかは知らない。

 

そんな平和ボケした私にとっては必要な体験でした。

 

その方の体験した目線を知れたら。

まるで自分ごとのように体験できたら。

私は今の世界を、もっと違う風に見れたかも知れない。

 

自分ごとのように体験するには、感情移入が必要です。

映画やドラマが一番簡単かも、と感じますが

どちらも莫大なお金がかかるもの。

 

演劇なら、映画やドラマよりも安く、

なおかつ目の前で役者が演じる迫力を体験することができます。

 

平和学習は、小さい頃からの方が絶対良いと思う

小学生の頃、私も平和学習を行いました。

けれどその時は、

「戦争って大変だったんだなぁ」

と思っただけでした。

 

先生の説明は

「戦争はいけないことで、多くの人を苦しめました。だから戦争はしてはいけないのです」

という風に聞こえ、ただただやってはいけないことなんだ、という風にとらえてしまいました。

 

けれど、それが本質だとは思えないのです。

 

戦争がはいけないこと、と教えるより

人々の生活や、厳しい軍の様子

沖縄なら地上戦の様子などを、きちんと伝えるべきだと思うのです。

 

それを知った上で、

「戦争はやってはいけないね」

という結論になれば良いのではないか。

 

もしかしたら「この戦争は正しかった」という子もいるかも知れない。

そうしたらどうしてそう思ったのか、きちんと話し合い考えることが教育だと思うのです。

 

きっと、小さい頃にそのような考える経験をすると

成長しても考えることができるようになるのではないでしょうか。

 

けれど、小学生に何時間も戦争体験のお話を聞かせるというのは

なかなか酷なものなのかもな、とも思います。

 

そんな時、演劇なら解決できるのではないか、と考えました。

 

平和を祈る演劇を

演劇は映画やドラマと違って、目の前で役者が演じることにパワーがあります。

小さな舞台でも役者が目の前で演じれば、

それだけでパワーに圧倒されてしまうものです。

 

私は戦争映画を平和学習で見たのですが

流血の描写や死体、四肢の切断の描写などで、

友達が気持ち悪くなってしまっていました。

 

高校生だったからよかったけど、小学生が見たらきっとトラウマになってしまいます。

けれど、戦争は伝えなきゃいけない。

 

小学生や中学生は、大人に比べて想像力があります。

実際に戦争の悲惨な表現をしなくても

きちんと、伝えたいことは伝わります。

 

お話を聞くでもない、資料を見るでもない

目の前で繰り広げられる演劇で

平和学習をしてみませんか?

 

詳しくは、こちらのページをご覧ください!

企業イベント

  
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

よく読まれている記事