【美術】美術鑑賞をもっと身近に感じる為に必要なことは物語をイメージさせること

こんにちは!

演劇デザイナーの香西姫乃です。

 

都内女子大の3年生、デザイン科に所属しています。

「演劇の学びをパブリックに」

をテーマに、

主に小劇場演劇について発信しています。

 

デザイン科ということで、美術館や展覧会に足を運ぶこともあります。

この時、有名な作品なんかが並んでいていても

なんか凄いのはわかるけどどうして凄いんだろう?

と思うことがあるんですよね。

 

美術館に行ったことはあるものの、楽しみ方がわからない。

 

何がすごいのかわからない。

 

その絵のどこが素晴らしいのかわからない。

 

学校では名前は聞いたことはあるのだけど。。。

 

ピカソの絵とかは有名だと思いますが、あれのどこが素晴らしいのか?

 

どう楽しめばいいのかはよくわかりませんよね。

 

鑑賞しても楽しみ方がわからなければなかなか足を運ばなくなると思うのです。

 

美術鑑賞がもっと身近に感じてもらうことができたら、私たちの生活はもっと豊かになるのではないでしょうか?

 

そこで、どのように美術鑑賞を身近にする為にできることは何があるのかを私なりに考えてみました。

 

西洋美術は有名な人が作っているから凄いの?

例えば、モネやレオナルド・ダ・ヴィンチ。

彼らの名前は、誰しも一度は聞いたことがあると思います。

 

東京近辺ならば毎日どこかで何かの展覧会は行われていますし、

地方でも大きな展覧会は回ってくるのではないでしょうか。

 

私は高校三年生の時に、ジャポニズム展というものに行ったことがあるのですが

その時、東洋美術と西洋美術の比較みたいなものがあったのです。

 

この絵画はこんな技術が使われていてこんな感じで書かれているのです

的な説明が丁寧に文字で書かれていました。

 

高校三年生だった私は、ギリギリ理解できるという感じで

でも難しいなぁ、という思いで見ていました。

 

東洋美術の歴史と西洋美術の歴史は

高校生当時、私はあまり良く知りませんでした。

 

浮世絵と写実画、みたいな大まかな分類で

なんとなく、有名な人を知っている程度。

美術の授業でもあまり扱われないし、

本当に、なんとなく。

 

そんな私がいきなり

「この絵画は日本のこんな技術が使われていて……」

「この絵画は西洋のこんな影響を受けていて……」

と言われても

なにそれ??なにそれ???

となってしまった。

 

東洋の技術って、どうやって伝達したの??

どこで影響受けあってるの??

みたいな。

 

きっと良く知ってる人には楽しかったのだけれど

ふらっと行った私には難しい。。。

 

これって、かなりの機会損失だと思いません???

 

人間、一度わからないと二度と行かない

多くの人が、一度「つまらない」「わからない」と思うと、その出来事を避ける傾向にあります。

 

「あれはつまらなかった、もう一度行こう」

とはならないですよね。

 

小さい頃に美術館に連れて行かれるって、そういう「わからない」という経験になり得ると思うのです。

 

だって美術館の解説の文字は大人が読みやすいところにあるし、言葉も難しい。

 

中には絵だけで心動くものもあるけれど

多くの大人が文字を読むように

子供だって解説が知りたいのだと思うのです。

 

知りたいと思って大人に聞いても

静かな空間、難しい言葉で大人もゆっくり解説しにくい。

 

と、なると「ただ静かな空間に絵があるところで時間を潰した」という経験になって

「つまらない」「わからない」経験になってしまう、かも……。

 

実際私がそうで

小学生くらいで美術館に行ってつまらないなぁと思った経験があります。

 

美術館の多くのお客様は、

内容にもよるかと思うのですが恐らくご老人が多いのではないか、と思います。

明らかな若い人向けのもの以外、ご老人が多いイメージが私にはあります。

 

でも、それだとこれからの未来、集客が見込みにくくなってしまうのではないでしょうか?

 

少子高齢化の世の中だけれど

今いる高齢者より未来の若者が多いのは明らかです。

生まれてない人も含めてね。

 

そうしたら、今の高齢者も楽しんでもらえる

若者や子供に向けた美術イベントがもっとあってもいいんじゃない???

 

ワークショップは見かけるけど

歴史や絵画の物語を教えてくれるところは少ない。

音声案内よりも、もっと心に響く絵画の物語を、イベントとして開催して伝えてみませんか?

 

例えば、「絵画に秘めた物語」

絵画を見るだけでは

作者がどういう時代に生きていて

どういう題材で書いたのか

というのがわかりません。

 

もちろん知識があれば別ですが

幼い子や普段絵画に興味がある若者にはわかりにくい。

 

そこで、美術館のホールやギャラリーを利用して

ひとりの作者や絵画を基にした

短いお芝居をするのはいかがでしょう?

 

モナリザの秘密、みたいなものから

ゴッホが見ていた世界、というものまで

いくらでも題材はできると思うのです。

 

絵画に秘められた物語を、目の前で役者が演じる。

子供にもドラマとして見られるのでわかりやすく

大人にも新しい発見ができる。

 

テレビなんかでは絵画の特集はよくあるけれど

もしも、絵画の物語を見た後すぐに本物が見れたら。

今までの何倍も面白く絵画が見られるようになるのではないでしょうか。

 

美術館で絵画演劇をやって、新しい客層を掴みましょう!!

詳しくはこちら!

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